ブログのネタが思いつかず、何を書こうか、、、と考えている時に、tokuさんにテーマをもらいました(^^)

「個人的には基礎が気になる」とのコメントを頂き、最近お見積りを作成する際によくお話に出てくる床下の防湿について書いてみます。

現在、新築住宅を建てる場合、基礎は鉄筋コンクリートのベタ基礎で作られています。

ベタ基礎とは、住宅の低面全面に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎のことをいいます。

べた基礎は下の土からの湿気を受けないため、シロアリ被害も受けにくくなっています。

また耐震性にも優れており、阪神淡路大震災以降、ベタ基礎が普及してきました。

■べた基礎

古い住宅ではコンクリートのベタ基礎ではなく、土台が布基礎という基礎になっていることが多く、底面は土仕上げになっています。

布基礎とは建物の壁面に沿って設けられた帯状の基礎をいいます。

■布基礎

築年数が古い住宅はほとんどが布基礎です。この場合床下に冷気がこもり足元から体の芯まで冷えを感じることから底冷えといわれています。

戸建て住宅リフォームの場合、足元が冷えるとのご相談をたくさん頂きます。

室内で暖房機器を用いて空気を温めても断熱材による保温効果がないとせっかく温めた空気が下に逃げて行ってしまい暖房の意味がありません。

「断熱材を入れると暖かくなる。」

と思われがちですが、断熱材はあくまでも温めた空気が逃げてしまわないように保温をするという役割です。

その保温効果により、温かいと感じます(^^)

以前床の断熱材を新設したお客様からは暖房が効きすぎて暑いくらいとお声かけ頂いたこともあります(^^)

 

ワンスターでは戸建て住宅の全面改修の場合、床下の断熱材を新設したり、湿気を防ぐ防湿措置を行います。

その場合、まず床下と外部の土の高さ関係を調査します。

高さ関係を調べると、外よりも室内が高くなっている場合は床下がカラッとしていて防湿措置をしない場合もあります。

床下の土の方が外部よりも低いと下からの湿気を受けやすくシロアリ被害の危険があります。

床下環境を改善するために、土や砕石でかさ上げを行い、外部よりも内部の床下のほうが高くなるようにします。

かさ上げ後、地盤を固めるように転圧していきます。

その後防湿シートを全面に敷き詰めていきます。

そしてそのシートの上から土を敷き詰め、またさらに転圧をかけます。

転圧を掛けることで荷重が均一にかかるようになります。

床下環境を整えてから断熱工事、内部の造作工事へと進めていきます。

戸建てリフォームの場合、多くの方が気にさせているのが耐震・断熱だと思います。

新築住宅のように現行の基準を満たすまで対策をするのは難しいですが、工夫することでもっと長く住むことが出来るようになります。

見える部分の綺麗さ、カッコよさだけでなはなく、見えない部分まで気を配り快適に過ごして頂けるよう心がけています。

 

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