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【大工さんが一から作る造作建具05】~意匠木工事編~

公開日:2025/12/03(水) 更新日:2025/12/03(水) すべて広報 Toku住まい

造作建具の完工に向けて

造作建具

縦と横の部材が組み込まれ、一枚の建具になりました。

この次は、いよいよ木工事の最終となる〈意匠工事〉です。

造作建具

(写真)水色の部分に、細めの板を11枚並べて張っていきます。

造作建具部材

建具3枚のうち、中央のドアは両サイドのドアよりも若干幅広のため、中央ドアのみこの板が11枚。両サイドのドアそれぞれに、9枚張られていきます。

↓こちら。若干幅広なのが分かります。

図面

(写真)中央のドアが可動し、両サイドのドアが固定されます。

繊細な大工仕事

大工仕事

張り合わせる木の幅は、ほとんど変更することはありませんが、上下は長さ調整が必要です。

板をカットし、はめてみて、微調整し、やすりで研磨し、張り合わせる。

この作業を繰り返していきます。

建具部材

木一枚一枚違う風合い

造作建具

11枚すべての板が張られました。

写真をよーくよーくご覧いただくと、もしかしたら分かるかもしれません。

実は、11枚の板のうち、両サイドの2枚は、ほかの9枚よりも若干横幅が小さくなっています。

これは、11枚の板を、建具の中心から左右対称に割り付けるために考えられています。

造作建具

(写真)⑥の板の中央を、建具の中心にします。

その⑥から両サイドに、5枚ずつ張られて合計11枚。

11枚すべてが同寸の幅でいくと、ぴったり木枠にはまりません。

そのため、中央の⑥を中心に、②~⑩までは同寸の板の幅、一番両サイドの①と⑪のみ、枠内におさめるため幅が細くなっています。

先を見据えて作業を進めていく大工さんの工事は、とても繊細ということが分かりますね。

仕上げに向けて

造作建具

この11枚の板(両サイドのドアは各9枚)は、建具の表裏に張られていきます。

この工程が終了すると木工事の完工です。

ここからいよいよ、ワンスター四条通店での現地取付に進んでいきます。

 

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