造作建具の完工に向けて
縦と横の部材が組み込まれ、一枚の建具になりました。
この次は、いよいよ木工事の最終となる〈意匠工事〉です。
(写真)水色の部分に、細めの板を11枚並べて張っていきます。
建具3枚のうち、中央のドアは両サイドのドアよりも若干幅広のため、中央ドアのみこの板が11枚。両サイドのドアそれぞれに、9枚張られていきます。
↓こちら。若干幅広なのが分かります。

(写真)中央のドアが可動し、両サイドのドアが固定されます。
繊細な大工仕事
張り合わせる木の幅は、ほとんど変更することはありませんが、上下は長さ調整が必要です。
板をカットし、はめてみて、微調整し、やすりで研磨し、張り合わせる。
この作業を繰り返していきます。
木一枚一枚違う風合い
11枚すべての板が張られました。
写真をよーくよーくご覧いただくと、もしかしたら分かるかもしれません。
実は、11枚の板のうち、両サイドの2枚は、ほかの9枚よりも若干横幅が小さくなっています。
これは、11枚の板を、建具の中心から左右対称に割り付けるために考えられています。
(写真)⑥の板の中央を、建具の中心にします。
その⑥から両サイドに、5枚ずつ張られて合計11枚。
11枚すべてが同寸の幅でいくと、ぴったり木枠にはまりません。
そのため、中央の⑥を中心に、②~⑩までは同寸の板の幅、一番両サイドの①と⑪のみ、枠内におさめるため幅が細くなっています。
先を見据えて作業を進めていく大工さんの工事は、とても繊細ということが分かりますね。
仕上げに向けて
この11枚の板(両サイドのドアは各9枚)は、建具の表裏に張られていきます。
この工程が終了すると木工事の完工です。
ここからいよいよ、ワンスター四条通店での現地取付に進んでいきます。
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