現在進行中の新築現場では、外壁のサイディング工事の真っ最中です。
ニチハのイルミオのブラックを使用しています。
家の裏側から貼り進めており一面貼り終わっているところです。
一般的に使用されるサイディング材は窯業系サイディングと呼ばれ、セメントと木質系繊維成分を混合して作られる乾式の外壁材です。(※湿式の外壁とは塗り壁の商品をいいます。)窯業系サイディングは不燃、準不燃材料として防火の認定を取得しており、火災に対して安全性が高い商品です。
サイディング工事はまず、柱に透湿防水シートを張り、その上に胴縁(木下地)を施工します。
よく見ると、細い木材と少し幅の広い木材が交互に張られています。
サイディングは厚みにより、表面から釘で打ちつける釘どめ施工と、金具に引っ掛けていき施行する金具どめ施工があります。
イルミオは厚み16mmの金具どめ施工です。
胴縁に一つづつ金具を取り付けをし、サイディングの下側のくぼみを金具に引っ掛けます。引掛かかりを確認し、また次に張られるサイディングのための金具を取り付けをします。
これを繰り返すことで、表面に釘やビスが見えることがなく、貼ることが出来るのが金具どめ施工の魅力です。
イルミオは目地をずらしながら貼るウマ貼りと、目地を揃えて貼るイモ貼りがあります。
貼り方により見え方が全然ちがうのですが、今回はウマ貼りです。
ウマ貼りの場合目地が互い違いに貼っていくため、継手となる部分にくる金物は少し幅が広くなっています。幅が広いため、2枚のサイディングがそれぞれ引っ掛けやすくなっています。
比べてみると、幅が2倍くらいのサイズありました(^^)
そして、色もブラックとシルバーで区別されていました。
ただサイディングを張るための木下地ではなく、この少しの隙間から壁の中に空気を取り入れ、外壁の中も風が通るように通気の役割があります。
基礎の水切りのところから空気が入り、屋根の軒のところから逃げていく仕組みです。
サイディングの出隅になる位置には、同質材料の出隅部材を取り付けします。出隅部材の継手部分となる位置にもこの様な金物が入ります。
ちょうどサイディングを張っている最中に現場に行ったので職人さんアレコレ質問攻めにして(笑)普段何気なく見ている外壁材の仕組みを改めて確認出来た良き時間でした。
完成はこの様になります。
※以前施工させていただいたイルミオのグレーです。
貼り終わりと、足場がバレて全貌が見えるのを楽しみに進捗を少しずつ楽しみたいです(^^)